ツインパック 川の流れのように

美空ひばり ツインパック 川の流れのように歌詞
1.悲しき口笛

作詞:藤浦洸
作曲:万城目正

丘のホテルの 赤い灯も
胸のあかりも 消えるころ
みなと小雨が 降るように
ふしも悲しい 口笛が
恋の街角
露地の細道 ながれ行く

いつかまた逢う 指切りで
笑いながらに 別れたが
白い小指の いとしさが
忘れられない さびしさを
歌に歌って
祈るこころの いじらしさ

夜のグラスの 酒よりも
もゆる紅色 色さえた
恋の花ゆえ 口づけて
君に捧げた 薔薇の花
ドラのひびきに
ゆれて悲しや 夢とちる


2.越後獅子の唄

作詞:西条八十
作曲:万城目正

笛にうかれて 逆立ちすれば
山が見えます ふるさとの
わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし
ながれながれの 越後獅子

今日も今日とて 親方さんに
芸がまずいと 叱られて
撥でぶたれて 空を見あげれば
泣いているよな 昼の月

うつや太鼓の 音さえ悲し
雁が啼く啼く 城下町
暮れて恋しい 宿屋の灯
遠く眺めて ひと踊り

ところ変れど 変らぬものは
人の情の 袖時雨
ぬれて涙で おさらばさらば
花に消えゆく 旅の獅子


3.私は街の子

作詞:藤浦洸
作曲:上原げんと

わたしは街の子 巷の子
窓に灯が ともる頃
いつもの道を 歩きます
赤い小粒の 芥子の花
あの街角で ひらきます

わたしは街の子 巷の子
なんで灯が 恋しやら
いつもの歌を 歌います
柳落葉が ひらひらと
赤いリボンに つもります

わたしは街の子 巷の子
ついた灯が また消えりゃ
いつもの人に 出逢います
今は恋しい 母様に
うしろ姿も そっくりな


4.リンゴ追分

作詞:小沢不二夫
作曲:米山正夫

リンゴの花びらが 風に散ったよな
月夜に月夜に そっと え―――
つがる娘は ないたとさ
つらい別れを ないたとさ
リンゴの花びらが 風に散ったよな
あ―――

お岩木山のてっぺんを
綿みてえな白い雲が
ポッカリポッカリながれてゆき
桃の花が咲き さくらが咲き
そっから早咲きの、リンゴの花ッコが咲くころは
おらだちのいちばんたのしい季節だなや―
だども じっぱり無情の雨こさふって
白い花びらを散らすころ
おら あのころ東京さで死んだ
お母ちゃんのことを思い出して
おら おら……

津軽娘は 泣いたとさ
つらい別れを 泣いたとさ
リンゴの花びらが 風に散ったよな
あ―――


5.お祭りマンボ

作詞:原六朗
作曲:原六朗

私のとなりのおじさんは
神田の生まれで チャキチャキ江戸っ子
お祭りさわぎが大好きで
ねじりはちまき そろいのゆかた
雨が降ろうが ヤリが降ろうが
朝から晩まで おみこしかついで
ワッショイワッショイ
ワッショイワッショイ
景気をつけろ 塩まいておくれ
ワッショイワッショイ
ワッショイワッショイ
ソーレ ソレソレ お祭りだ

おじさんおじさん大変だ
どこかで半鐘が なっている
火事は近いよ スリバンだ
何をいっても ワッショイショイ
何をきいても ワッショイショイ
ワッショイワッショイ
ワッショイワッショイ
ソーレ ソレソレ お祭りだ

そのまた隣の おばさんは
浅草育ちで チョッピリ美人で
お祭りさわぎが 大好きで
意気な素足に しぼりのゆかた
雨が降ろうが ヤリが降ろうが
朝から晩まで おかぐら見物
ピーヒャラピーヒャラ
テンツクテンツク
おかめと鬼が
ハンニャとヒョットコが
ピーヒャラピーヒャラ
テンツクテンツク
ソーレ ソレソレ お祭りだ

おばさんおばさん 大変だ
おうちは留守だよ からっぽだ
こっそり空巣が ねらってる
何をいっても ピーヒャラヒャ
何をきいても テンツクツ
ピーヒャラピーヒャラ
テンツクテンツク
ソーレ ソレソレ お祭りだ

お祭りすんで 日が暮れて
つめたい風の 吹く夜は
家を焼かれた おじさんと
ヘソクリとられた おばさんの
ほんにせつない ためいきばかり
いくら泣いても かえらない
いくら泣いても あとの祭りよ


6.日和下駄

作詞:米山正夫
作曲:米山正夫

日和下駄 日和下駄
何処へ行きゃるか
露地のほそみち カラコロと
通りがけかよ カラコロと
下駄をならして
思わせぶりな 思わせぶりな
わたしゃ ちょっくら願かけに
観音様へ 願かけに
今日は縁日 御命日
ねがいをかなえて
下しゃんせ 下しゃんせ
お待ちなさい お待ちなさい
それじゃ私も
そこまで一緒に 参りましょう
ついでに拝んで 参りましょう
いわしの頭も
信心からだよ 信心からだよ
春は日和よ 花なら見頃
チョイト見交す 顔と顔
何故か気になる エーあの素振り
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラコロ
おっと危ない そこは水溜り

日和下駄 日和下駄
おっとしまった
赤い鼻緒が 切れました
どうぞわたしに つかまって
二人一緒に
お詣りしましょ お詣りしましょ
いえいえそれじゃ はずかしい
人目もあろうと 言うものよ
どうぞわたしに かまわずに
一と足お先へ
行かしゃんせ 行かしゃんせ
何としょう 何としょう
それじゃ私が
鼻緒を立てて 上げましょう
古い鼻緒は お捨てなさい
切れた鼻緒は
縁起がわるいよ 縁起がわるいよ
春は日長よ 御縁日ゃ遠い
チョイトはずかし 肩と肩
いつか物言う エー眼差しが
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラ
カラコロカラコロカラコロカラコロ
おっと危ない 横丁の黒犬よ


7.娘船頭さん

作詞:西條八十
作曲:古賀政男

娘十八 口紅させど
わたしゃ淋しい 船頭むすめ
燕来るのに 便りも無くて
見るはあやめの ヨウ 花ばかり

想いそめたは 鹿島のまつり
おまえゆかたで わたしは島田
祭太鼓に 櫓拍子あわせ
漕いだあの夜の ヨウ 天の川

鐘が鳴ります 潮来の空で
月に墨絵の 十二の橋を
漕いで戻れど 別れたひとと
水のながれはヨウ 返りゃせぬ


8.港町十三番地

作詞:石本美由起
作曲:上原げんと

長い旅路の 航海終えて
船が港に 泊る夜
海の苦労を グラスの酒に
みんな忘れる マドロス酒場
ああ港町 十三番地

銀杏並木の 敷石道を
君と歩くも 久しぶり
点るネオンに さそわれながら
波止場通りを 左にまがりゃ
ああ港町 十三番地

船が着く日に 咲かせた花を
船が出る夜 散らす風
涙こらえて 乾杯すれば
窓で泣いてる 三日月様よ
ああ港町 十三番地


9.花笠道中

作詞:米山正夫
作曲:米山正夫

これこれ 石の地蔵さん
西へ行くのは こっちかえ
だまって居ては 判らない
ぽっかり浮かんだ 白い雲
何やらさみしい 旅の空
いとし殿御の こころの中(うち)は
雲におききと 言うのかえ

もしもし野田の 案山子さん
西へ行くのは こっちかえ
だまって居ては 判らない
蓮華たんぽぽ 花盛り
何やら悲しい 旅の空
いとし殿御の こころの中は
風におききと 言うのかえ

さてさて 旅は遠いもの
田舎の道は つづくもの
そこでしばらく 立ち止まる
流れて消える 白い雲
やがて蓮華も 散るだろう
いとし殿御と 花笠道中
せめて寄り添う 道の端


10.べらんめえ芸者

作詞:西條八十
作曲:米山正夫

客だ客だと 笑わせやがら
玉代返せば ポチポチだ
手前勝手に 酔わせておいて
トラになったが なぜ悪い
ササ なぜ悪い

生きた歌舞伎を ぜひ演(や)りたさに
堅気の娘が 左褄
金じゃなびかぬ 芸者の意気地
見せてあげよか 目の薬
ササ 目の薬

通る湯島に 鳥居はあれど
小粋なお蔦は もう居無い
やけでガブ呑み べらんめえ芸者
泣いておくれよ お月さん
ササ お月さん


11.哀愁波止場

作詞:石本美由起
作曲:船村徹

夜の波止場にゃ 誰あれもいない
霧にブイの灯 泣くばかり
おどま盆ぎり盆ぎり
盆からさきゃ おらんと
あの人の 好きな歌
波がつぶやく 淋しさよ

「ああ 今夜もブイの灯が
冷たい私の心のように
うるんでいる
あの人のいない港は
暗い海の波のように淋しいわ
あの人がいつも唄った歌が
今夜も私を泣かすのね」

三月待っても 逢うのは一夜
恋も悲しい 波止場町
五ッ木くずしは
しんから 泣けるよ
思い出の 滲む歌
耳に残って 離れない


12.車屋さん

作詞:米山正夫
作曲:米山正夫

ちょいとお待ちよ 車屋さん
お前見込んで
たのみがござんす この手紙
内緒で渡して 内緒で返事が
内緒で来るように
出来ゃせんかいな
エー 相手の名前は
聞くだけ野暮よ
唄の文句に あるじゃないか
人の恋路を 邪魔する奴は
窓の月さえ 憎らしい
エー 車屋さん

それでどうしたの 車屋さん
お前さっぱり
お役に立たない お人柄
内緒で渡して 内緒の返事が
内緒で来たのに
何処へやったのさ
エー 忘れて来るとは
そりゃあんまりよ
唄の文句に あるじゃないか
あてにならない お人は馬鹿よ
あてにする人 もっと馬鹿
エー 車屋さん


13.ひばりの佐渡情話

作詞:西沢爽
作曲:船村徹

佐渡の荒磯の 岩かげに
咲くは鹿の子の 百合の花
花を摘み摘み なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
恋は……つらいと
いうて泣いた

波に追われる 鴎さえ
恋をすりゃこそ 二羽で飛ぶ
沖をながめて なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
逢えぬ……お人と
いうて泣いた

佐渡は四十九里 荒海に
ひとりしょんぼり 離れ島
袂だきしめ なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
わしも……ひとりと
いうて泣いた


14.柔

作詞:関沢新一
作曲:古賀政男

勝つと思うな 思えば負けよ
負けてもともと この胸の
奥に生きてる 柔の夢が
一生一度を
一生一度を 待っている

人は人なり のぞみもあるが
捨てて立つ瀬を 越えもする
せめて今宵は 人間らしく
恋の涙を
恋の涙を 噛みしめる

口で言うより 手の方が早い
馬鹿を相手の 時じゃない
行くも住(とま)るも 座るもふすも
柔一すじ
柔一すじ 夜が明ける


15.悲しい酒(セリフ入り)

作詞:石本美由起
作曲:古賀政男

ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ

「ああ 別れた あとの心残りよ
未練なのね あの人の面影
淋しさを忘れるために
飲んでいるのに
酒は今夜も私を悲しくさせる
酒よどうして どうして
あの人を
あきらめたらいいの
あきらめたらいいの」

酒よこころが あるならば
胸の悩みを 消してくれ
酔えば悲しく なる酒を
飲んで泣くのも 恋のため

一人ぼっちが 好きだよと
言った心の 裏で泣く
好きで添えない 人の世を
泣いて怨んで 夜が更ける


16.真赤な太陽

作詞:吉岡治
作曲:原信夫

まっかに燃えた 太陽だから
真夏の海は 恋の季節なの
渚をはしる ふたりの髪に
せつなくなびく 甘い潮風よ
はげしい愛に 灼けた素肌は
燃えるこころ 恋のときめき
忘れず残すため
まっかに燃えた 太陽だから
真夏の海は 恋の季節なの

いつかは沈む 太陽だから
涙にぬれた 恋の季節なの
渚に消えた ふたりの恋に
砕ける波が 白く目にしみる
くちづけかわし 永遠を誓った
愛の孤独 海にながして
はげしく身をまかす

いつかは沈む 太陽だから
涙にぬれた 恋の季節なの
恋の季節なの…………


17.千姫

作詞:石本美由起
作曲:市川昭介

天を揺がす 砲声に
戦かいなき 陣太鼓
ああ秀頼の 妻として
散らんと願う 千姫の
涙も燃える 夏の陣

城を守るは 我が夫
城を攻めるは 祖父と父
ああ戦国の 世に生きて
亡ぶも勝つも 運命なら
幸せいずこ 大阪城

これが最期と 秀頼が
心静かに 打つ鼓
ああたえがたき 今生の
別れの舞いを 赤々と
炎が照らす 天守閣


18.一本の鉛筆

作詞:松山善三
作曲:佐藤勝

あなたに 聞いてもらいたい
あなたに 読んでもらいたい
あなたに 歌ってもらいたい
あなたに 信じてもらいたい

一本の鉛筆が あれば
私はあなたへの 愛を書く
一本の鉛筆が あれば
戦争はいやだと 私は書く

あなたに 愛をおくりたい
あなたに 夢をおくりたい
あなたに 春をおくりたい
あなたに 世界をおくりたい

一枚のザラ紙が あれば
私は子供が 欲しいと書く
一枚のザラ紙が あれば
あなたをかえしてと 私は書く

一本の鉛筆が あれば
八月六日の 朝と書く
一本の鉛筆が あれば
人間のいのちと 私は書く


19.ひとりぼっち

作詞:山口洋子
作曲:遠藤実

「おお寒い……
冷えるわねえ どういっぱい
ところで聞いてくれる
こんな淋しい女のはなし」

恋をしたのは二十才まえ
命も夢も 賭けたけど
涙で終った 初恋は
妻も子もある
妻も子もある 相手(ひと)だった
お酒が飲みたい こんな夜は
お酒が飲みたい こんな夜は

北のふるさと 出たときは
十六でした 肌寒い
粉雪舞い散る 停車場で
泣いて泣いて
泣いてにぎった 母の指
お酒が飲みたい こんな夜は
お酒が飲みたい こんな夜は

ひとつひとつと 数えたら
両手にあまる 傷の跡
淋しい女の 身の上を
知っているよな
知っているよな 弾き語り
お酒が飲みたい こんな夜は
お酒が飲みたい こんな夜は

「ごめんなさい
しめっぽい愚痴 聞かせちゃって
そろそろ看板だけと
ネッ もう一杯いかが……」


20.おまえに惚れた

作詞:たかたかし
作曲:徳久広司

俺にきめろよ まよわずに
言って振り向きゃ ついてくる
惚れた(惚れた) 惚れたよ
おまえに惚れた
肩を抱きよせ 眸(め)をのぞきゃ
頬に紅さす おまえに惚れた

あなた躰(からだ)に悪いわと
水でお酒を 割ってだす
惚れた(惚れた) 惚れたよ
おまえに惚れた
言葉づかいも 女房を
きどる今夜の おまえに惚れた

金じゃ幸せ 買えないと
俺を泣かせる 憎いやつ
惚れた(惚れた) 惚れたよ
おまえに惚れた
空を見上げりゃ 星ひとつ
そっと指さす おまえに惚れた


21.裏町酒場

作詞:さいとう大三
作曲:竜鉄也

雨にぬれてる 赤い灯が
俺にゃ似合いの 裏町酒場
泣いているのか あの唄も
酔えばおまえの 声になる
よせよいまさら ああ ひとり酒

肩を並べて 飲む夜が
俺とおまえの 幸せだった
夢を落とした盃を
そっと笑って飲んでいた
思い出すのさ ああ ひとり酒

いつかおまえと みちづれに
俺はなろうと 思ったものを
箸の袋に 別れ文字
書いて残して どこ行った
馬鹿な奴だよ ああ ひとり酒


22.しのぶ

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

吐息まじりに 微笑(わら)った
頬に淋しい ほくろがひとつ
どこかおまえに 似ている
似ているようで
酔いにまかせて 抱きよせた
しのぶ… しのぶ…
小さな爪が ああ 背にいたい

不幸つづきの 運命(さだめ)が
痩せたおまえを なお細くする
なんでいまさら 旅路の
旅路のはてで
すてたおんなの 名をなぞる
しのぶ… しのぶ…
飲むほどにがい ああ こおり酒

おとぎばなしか 酒場は
酒のちからで 夢さえかなう
ふたり咲かせる 小さな
小さな春を
逢いに帰ろか あの路地へ
しのぶ… しのぶ…
さすらう町に ああ 冬の雨


23.愛燦燦

作詞:小椋佳
作曲:小椋佳

雨 潸々(さんさん)と この身に落ちて
わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして
人は哀しい 哀しいものですね

それでも過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね

風 散々(さんざん)と この身に荒れて
思いどおりにならない夢を 失くしたりして
人はかよわい かよわいものですね

それでも未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね

愛 燦々(さんさん)と この身に降って
心秘そかな嬉し涙を 流したりして
人はかわいい かわいいものですね

ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね

ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね


24.みだれ髪

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

髪のみだれに 手をやれば
赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う
憎くや 恋しや 塩屋の岬
投げて届かぬ 想いの糸が
胸にからんで 涙をしぼる

すてたお方の しあわせを
祈る女の 性(さが)かなし
辛(つ)らや 重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底曳(そこび)き網(あみ)の
舟にのせたい この片情(かたなさ)け

春は二重(ふたえ)に 巻いた帯
三重(みえ)に巻いても 余(あま)る秋
暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ


25.塩屋崎

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

つよくなろうと つぶやいた
そんな自分が 可愛くて
涙ぬぐった その指を
砂にまぶして 指輪をつくる
哀しい癖を おぼえていたら
私と遊ぼう 塩屋のかもめ

海があんまり 広いから
嘘がつけなく なるんだね
とてもあいつが 恋しいと
白い貝殻 並べて書くの
子供のように 素直になった
私と語ろう 塩屋の海よ

負けちゃだめよと ささやいた
ひとり自分に うなずいた
波をのりこえ 波がくる
海をみてると 勇気が出るの
逢えないつらさ こらえて生きる
私と歌おう 塩屋の灯り


26.川の流れのように

作詞:秋元康
作曲:見岳章

知らず知らず 歩いて来た
細く長い この道
振り返れば 遥か遠く
故郷が見える
でこぼこ道や
曲がりくねった道
地図さえない
それもまた人生
ああ 川の流れのように
ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ 川の流れのように
とめどなく
空が黄昏に 染まるだけ

生きることは 旅すること
終わりのない この道
愛する人 そばに連れて
夢探しながら
雨に降られて
ぬかるんだ道でも
いつかは また
晴れる日が来るから
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
移りゆく
季節 雪どけを待ちながら

ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
いつまでも
青いせせらぎを 聞きながら